日本オラクルは2010年3月4日、業務規約を管理するソフトウエア「Policy Automation」を発表した。マイクロソフトのWordやExcelを使い、日本語の文章や数式で業務規約を作成すると、Policy Automationが自動で内容を読み取り、業務システムで利用できる形に変換する。同日から提供を開始する。

 Policy Automationを使うと、業務規約を一カ所で管理できる。規約に変更があった場合、規約の内容を書き換えれば、その規約を利用している複数の業務システムに自動で変更を配信する。日本オラクルの田中義幸CRMSC本部セールスコンサルタントは「従来はシステムごとに規約を実装していたため、複数のシステムが共通して使っている規約に変更があった場合でも、システムごとに対応する必要があった」と語る。

 日本オラクルは、法律が変わるごとにシステム対応が必要な公共機関や金融機関、販売する商品のサイクルが短いハイテク機器メーカーなどを中心に拡販する計画だ。

 Policy Automationは米オラクルが2008年10月に買収した米ヘイリーのソフトをリブランドした製品だ。ヘイリーの製品を日本で提供するのは今回が初めてとなる。