写真●日本IBMの「System x3850 X5」
写真●日本IBMの「System x3850 X5」
[画像のクリックで拡大表示]

 日本IBMは2010年3月3日、最大3Tバイトのメモリーを搭載できるPCサーバーアーキテクチャ「第五世代Enterprise X-Architecture(eX5)」を発表した。プロセッサを搭載するきょう体とは別のきょう体にメモリーを搭載することで、大容量メモリーを実現する。米インテルの新プロセッサ「Nehalem-EX」が発表され次第、ラックマウント型サーバーを2機種、ブレードサーバーを1機種発売する予定。発売時期や価格は公表していない。

 インテルの新プロセッサNeharem-EXは、メモリーコントローラをプロセッサに搭載し、プロセッサとメモリーをQPI(QuickPath Interconnect)という高速バスで接続する。IBMのeX5はきょう体もQPIで接続し、別きょう体に搭載するメモリーとプロセッサを直結する。メモリーだけを搭載するきょう体は「MAX5(メモリー拡張ユニット for eX5)」と呼ぶ。従来、メインフレームやハイエンドUNIXサーバーで採用していた高速伝送技術を、PCサーバーにも使用した。最大3Tバイトというメモリー容量は、従来の同社製PCサーバーと比べて6倍にも及ぶという。

 eX5ではプロセッサ当たりのメモリー容量が増えるため、1サーバーで稼働できる仮想マシンの数が多くなるほか、データベースの性能を高められるとしている。eX5のメリットとして日本IBMシステムx事業部長の小林泰子氏は「仮想化ソフトやデータベースソフトのプロセッサライセンスを大幅に節約できる」ことを挙げている。

 ラックマウント型の「System x3850 X5」(写真)はハイエンドサーバーとしての位置づけで、4Uのきょう体に4個のプロセッサと、64枚のメモリー(DIMM)を搭載する。QPI接続用の外部ポートを4ポート搭載しており、最大構成(本体を2台、MAX5を2台連結)で、8プロセッサ、192枚のDIMMを搭載可能。

 別のラックマウント型である「System x3690 X5」はミッドレンジモデルで、2Uのきょう体に2個のプロセッサと32枚のDIMMを搭載する。QPI接続用の外部ポートを4ポート搭載し、最大構成(本体を2台、MAX5を2台連結)で4プロセッサ、128枚のDIMMとなる。

 ブレードサーバーの「BladeCenter HX5」は、ブレード1枚に2プロセッサと16枚のDIMMを搭載する。ブレードはQPI接続用の外部ポートを搭載しており、MAX5を接続すると2プロセッサ、40枚のDIMMという構成になる。