米Microsoftは米国時間2010年3月2日、プライバシ保護技術「U-Prove」のプレビュー版(CTP:Community Technology Preview)を発表した。同社の技術情報開示プログラム「Open Specification Promise(OSP)」に基づき、企業、開発者、IT専門家などに公開し、評価のフィードバックを募る。

 U-Proveは同社が2008年3月にカナダのセキュリティ・ソフト開発会社Credenticaから取得した技術で、その基盤となる特許もすべて買い取っている(関連記事:Microsoft、プライバシ保護技術「U-Prove」と関連特許を取得)。インターネット・ユーザーがオンラインでやり取りする自身の個人情報を必要最小限にとどめながら、プライバシと安全性を確保できるようにする。

 Microsoftはまた、ドイツのFraunhofer Institute for Open Communication Systemsとの提携についても明らかにした。ドイツ政府が導入を予定している電子IDカードと、U-ProveおよびMicrosoftのIDプラットフォームを連携させるプロトタイプ・プロジェクトに共同で取り組む。

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