Talend CEO Bertrand Diard氏(左)とTalend日本法人 代表取締役 岩崎洋二氏(右)
Talend CEO Bertrand Diard氏(左)とTalend日本法人 代表取締役 岩崎洋二氏(右)
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 オープンソースのデータ統合ツール・ベンダー仏Talendが2010年3月2日、日本での本格的な活動を開始した。同日、日本法人設立にともなう説明会を開始、来日したTalend CEO Bertrand Diard氏は「オープンソースによるソフトウエアの“民主化”を日本市場にも広げる」と語った。

 Talendは2006年に設立されたデータ統合ツール・ベンダー。データの抽出・変換などを行うデータ統合ツールTalend Open Studioや,データ・プロファイリングTalend Open Profilerなどを開発,オープンソース・ソフトウエアとしてGPLで公開。Talend Open Studioに管理ツールや共有リポジトリ,負荷分散機能などを追加したサブスクリプション・サービスTalend Integration Suiteを提供している。2009年9月には,マスター・データ管理ツールを開発している米Amalto Technologiesを買収。Amaltoのマスター・データ管理ツールのオープンソース版を公開した。

 Talendによれば、同社製品のダウンロード数は1500万件、ユーザー数は30万、顧客数は約1000社に達しているという。

 日本法人の代表取締役には、岩崎洋二氏が就任した。岩崎氏は住友商事、住商情報システムを経てMySQL日本法人の立ち上げに参画するなどの経歴を持つ。

 Talend CEO Bertrand Diard氏は「オープンソース・ソフトウエアのゴールはソフトウエアの“民主化”。日本に投資し、ソフトウエアの民主化を日本市場に、さらにはアジアに広げる」と意気込みを語った。