米Googleは米国時間2010年3月1日、Webベースの画像編集ツールを手がける米Picnikを買収したと発表した。買収金額などの条件については明らかにしていない。

 Picnikが運営する「Picnik」サイトでは、ユーザーは自身のパソコンに画像編集ソフトを所持することなく、Webブラウザ上で写真のトリミングや特殊効果などの編集が行える。Googleの「Picasa Web Albums」、米Yahoo!の「Flickr」、米News傘下の「Photobucket」といったオンライン写真共有サイトをはじめ、米FacebookのSNSサイト「Facebook」、Yahoo!のインターネット・メール・サービス「Yahoo! Mail」などと連携する。

 利用は無料で登録も不要。Picnickを使用するためにGoogleアカウントにログインする必要もない。高度な機能が利用可能な有償サービスを月額利用料24.95ドルで提供している。

 Googleは、Picnikを大幅に変更することはないが、機能の統合と追加に関して取り組んでいくとしている。既存のパートナーへのサポートは継続する予定で、ユーザーは今後も、外部サイトに保存している画像をPicnikに取り込んで加工することができる。

 なお、PicnikのCEOであるJonathan Sposato氏は、元米Microsoft消費者向け事業のシニア・マネージャで、のちに自身の会社Phatbitsを立ち上げ、これをGoogleに売却後Picnikに加わった。Googleは現在Phatbitsを「Google Gadgets」として運用している。

[Googleの公式ブログ]
[Picnikの公式ブログ]