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東芝、デジタル家電のファームウエア配信にAmazon EC2/S3を採用

安東 一真=日経SYSTEMS 2010/02/26 日経SYSTEMS

 東芝は、薄型テレビやHDDレコーダーなどのデジタル家電のファームウエア配信システムをクラウド上に構築した。クラウドサービスには米Amazon Web Servicesの「Amazon EC2/S3」を採用。システムの負荷が下がったときに、借り受けるシステムのリソースを減らすことで、コストを削減する狙いだ。配信するファームウエアの第1弾は、海外の特定地域で購入された数十万台の機器が対象。2010年3月に配信開始の予定である。

 ファームウエアの機能追加や不具合修正を目的とした配信システムは、時期によって大きく負荷が変わる。新しいファームウエアを配信した直後はアクセスが集中するが、1週間もたつとアクセスが減ってくる。そのときに借り受ける仮想マシンの数を減らす。Amazon EC2/S3は、仮想マシンを動作させた時間単位でしか課金されないため、ピークに合わせて自前でシステムを構築・運用するよりも安価で済む。

 ファームウエア配信の第1弾では、配信用のWebサーバーをまず4~5台程度動かし、ユーザーからのアクセスの増減に合わせてサーバー数を調整する。まずは特定地域、数十万台の機器を対象にサービスを始めるが、「対象機器が世界の数千万台に増えても対応できるシステムとして構築した」(東芝 ネットワークサービス事業統括部 インターネットビジネス統括責任者 村永哲郎氏)という。

 ファームウエアの配信にAmazon EC2/S3を利用すると、欧米のユーザーがファームウエアを高速にダウンロードできるというメリットもある。データセンターが米国と欧州にあり、仮想マシンの稼働場所を選べるため、日本から配信するよりもネットワークの遅延を小さくできるからだ。今後、Amazon Web Servicesはアジアにもデータセンターを展開するため、東芝は世界のユーザーをカバーしやすくなる。

 仮想マシンの増減の制御には、あくしゅのクラウド管理ソフト「Wakame」を利用する(アイキューブドシステムズのGUIツール「clomo」を併用)。ファームウエアの配信開始日に仮想マシンを増やすというスケジュールを設定しておき、アクセス数が減っていくのを見ながら、手作業で仮想マシンを減らしていく。

 Amazon EC2/S3は、仮想マシンの負荷に応じて仮想マシン数を自動的に増減させるオプション機能「Auto Scaling」を備える。しかし東芝では「アクセス数が増えたとき、仮想マシンが勝手に増え続けるのはコスト面などで不安がある。仮想マシンの増減は人手で制御したい」(村永氏)と判断し、クラウド管理ソフトを導入した。

(関連記事を日経SYSTEMS 3月号に掲載)

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