米Yahoo!は米国時間2010年2月24日、同社のサービスとミニブログ・サービス「Twitter」との連携を強化すると発表した。これまで一部で提供していたTwitterのつぶやき情報を、Yahoo!サイト内で広範囲に利用できるようにする。各種の連携サービスは2010年内に始める予定だが、つぶやきのリアルタイム検索は直ちに開始するとしている。

 ユーザーが公開許可しているTwitterのつぶやきをYahoo!のトップページや「Yahoo! Mail」「Yahoo! Sports」などからアクセスできるようにする。またYahoo!は同社サイト内でTwitterのクライアントを用意し、ユーザーがサイトを離れることなくつぶやきを投稿できるようにする。これに加え、検索サービスや、「Yahoo! News」「Yahoo! Finance」「Yahoo! Entertainment」「Yahoo! Sports」といったページで、Twitterのつぶやきをリアルタイムで表示する。

 これまでYahoo!は、Twitterの公開APIを使ってつぶやき情報を取得し、検索サービスで表示していた。しかしこの方法で表示されるつぶやきは数分前や数時間前のものになる。新たな提携では、「Firehose」(消火ホース)と呼ぶつぶやきフィードの供給をTwitterから受ける。これにより、数秒前に公開されたつぶやきを動的に表示できるようになる(関連記事:Yahoo!がTwitter連携を強化,ニュース関連以外のつぶやきも検索対象に)。

 Yahoo!は、2009年12月にSNS大手の米Facebookとの連携機能を強化し、ユーザーのコンテンツを両社サービスの双方向で利用できるようにした。今回のTwitterとの連携もそうした取り組みの一環と説明している。こうしたパートナーシップを進めることで、Yahoo!をカスタマイズ性の高いソーシャル・サイトに変える。ユーザーのYahoo!へのかかわりを高め、開発者や広告主、コンテンツ供給者に競争力の高いビジネス機会を提供するとしている。

[Yahoo!発表資料]
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