イスラエルのZend Technologiesは米国時間2010年2月24日、PHP Webアプリケーション・サーバーの新版「Zend Server 5.0」の一般提供を開始した。新たにトレース機能を搭載し、迅速に問題を解決できるようにした。試用版をWebサイトでダウンロード提供している。対応OSはLinux/Windows。IBM i用は現在ベータ版。無料の「Community Edition(CE)」版も用意している。

 Zend Serverは、PHPベースのWebアプリケーションを運用するためのサーバー・ソフトウエア。新版は本番環境で利用可能なコード・トレース機能を備え、アプリケーションのバグやパフォーマンス問題の原因を特定しやすくした。Zendは、問題解決にかかる時間を最大で半分に短縮できるとしている。

 ジョブ・キュー機能を採用し、各PHPスクリプトを非同期に制御できるようにした。ユーザーの入力に反応するジョブを優先的に動かし、そのほかのジョブをバックグラウンド処理するといったスケジューリングで、アプリケーションの操作性を高められるという。さらにPHPキャッシュ/高速化技術でパフォーマンスを向上させる。

 PHP 5.2/5.3に対応しており、名前空間や無名関数(クロージャ)といった新機能が使える。Linux/Windows用のPHPアプリケーション・スタックも付属する。

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