米Motorolaは米国時間2010年2月22日、同社家庭向け事業プレジデントのDan Moloney氏が退社する意向であることを明らかにした。同氏は退社後、ペンシルバニア州フィラデルフィアに本拠を置く電子部品製造会社のCEOに就く予定。

 Motorolaは、2011年第1四半期をめどに2社に分割する計画を2月11日に発表した(関連記事:Motorola、2011年Q1をめどに会社分割へ)。家庭向け事業およびモバイル・デバイス事業と、企業向けモバイル・ソリューション事業を含むその他の事業に分け、いずれも独立した企業として株式を上場する。Motorola共同CEOのSanjay Jha氏とGreg Brown氏が、それぞれ前者、後者のCEOに就任する。

 この再編計画により、家庭向け事業でセットトップ・ボックス部門を指揮していたMoloney氏がとどまる場所はなくなった。同氏の転職先は米Technitrolで、現CEOの退任に伴い、3月後半に入社する予定だと米メディア(WSJ.com)は報じている。

 Moloney氏は、1983年に米General Instrument(のちにMotorolaが買収)に入社し、マーケティング、製品管理、財務、戦略などのさまざまな部門で指導力を発揮した。Motorola家庭向け事業プレジデントの前は、家庭向け分野と移動通信インフラ、無線ブロードバンド技術などを対象にした事業のプレジデントを務めた。

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