写真●スマートフォンのシンクライアント技術「Virtual Smartphone over IPシステム」を使い,サーバー側で開いたPDFファイルを端末に表示しているところ
写真●スマートフォンのシンクライアント技術「Virtual Smartphone over IPシステム」を使い,サーバー側で開いたPDFファイルを端末に表示しているところ
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 NTTは2010年2月23,24日に武蔵野開発研究センタで開催中の「NTT R&D フォーラム 2010」においてスマートフォンをシンクライアント化する技術「Virtual Smartphone over IPシステム」を展示している。

 今回展示しているシステムは、x86版のAndroidが動作するサーバーと,ARM版のAndroidが動作するスマートフォンで構成されている。スマートフォン側からはクライアント・ソフトを使ってスマートフォンで取得したタッチや加速度,GPSなどのセンサー情報をサーバー側に送る。サーバーではAndroid用アプリケーションを動作させ,スマートフォンに画面を転送する。システムはオープンソースのシンクライアント・システム「VNC」を利用している。

 カレンダーやメールなど情報漏えいの可能性が高いアプリケーション,重い画像処理が伴うようなアプリケーション,信頼性の低いアプリケーションなどをサーバー側で実行することが考えられるという。LTEが本格化する数年後の実用化を目指す。