EMCジャパンは2010年2月23日、ハイエンドストレージ「Symmetrix V-Max」の機能拡張を発表した。ストレージエンジン当たりに搭載可能なドライブ数を2~2.5倍に増やしたことで、大容量のストレージ環境を最大2割安く構築できるという。

 最大ドライブ搭載数は、エンジン2台の場合、これまでの480台から1200台に、エンジンを4台搭載する場合は、従来の2倍に相当する2400台に、それぞれ増やした。同社の笹沼伸行プロダクト・ソリューションズ統括部マネージャーは、「少ないエンジンでより多くの容量が扱えるため、データウエアハウスなど大量データを扱うアプリケーション環境においてはコスト削減効果が大きい」と説明する。

 併せて、外部サーバーと接続する速度を、これまでの4G(ギガ)ビット/秒から8Gビット/秒に高めた。オープンシステムに接続するためのファイバチャネルと、メインフレームに接続するためのFICONの両方に対応する。8Gビット/秒で両方の接続形態に対応するのは、業界で初めてとしている。