写真●Lawson Smart Officeの画面例
写真●Lawson Smart Officeの画面例
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 ローソンソフトウエア ジャパンは2010年2月24日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージの新版「Lawson M3 10.1」の国内提供を開始した。新版はビジネスプロセスを改善すると同時に、検索機能「Lawson Enterprise Search」を加えた。ライセンス価格は最小構成(20ユーザー)で600万円からである。
 
 M3は食料・飲料やファッションなど業界に特化した機能を提供することが特徴。木田詞康 社長は「そのインダストリーに必要な機能だけを入れることで顧客の要望が満たしやすい」と話す。アプリケーション本体はJavaで、ユーザーインタフェースである「Lawson Smart Office」はマイクロソフトの.NETで構築されている(写真)。
 
 新版では100を超えるビジネスプロセスを改善。「複雑なサプライチェーン管理の簡素化」や「GPS連携による在庫管理の効率化」などを図った。「グローバルに展開するユーザー会から寄せられた、300以上の要望を取り入れた」(木田社長)。このほか、検索機能を加え、M3のデータベースへの検索を可能にした。

 M3は、食料・飲料、ファッション、設備保全サービス・レンタル、製造および流通の四つの業界向けの機能を備える。ただし日本では、2006年以降、ファッション業界でしか新規顧客を取ってこなかった。この方針を転換する。2010年6月以降、新たにパートナーを募り、ファッション業界以外の顧客にも販売していく計画だ。