パソコン技術サポートの米RESCUECOMは、パソコン・メーカーの信頼性に関する評価結果を米国時間2010年2月22日に発表した。それによると、最も信頼度が高いメーカーは米Appleだった。AppleはRESCUECOMが評価を開始した2007年から3年連続でトップとなった。

 2位は、台湾ASUSTeK Computer(ASUS)と中国Lenovo Group(聯想集団)。この後に東芝と米Hewlett-Packard(HP)が続いた。

 各メーカーの2009年における米国市場シェアと、RESCUECOMへのサポート依頼のメーカー別件数の割合を比較して、信頼度を測る指標「Reliability Score」を算出した。シェアの大きさに比べてサポート依頼件数が少ないほど、スコアは高くなる。

 スコアは部品品質とメーカーのサポート体制という2つの要素の影響を受ける。低品質の部品は修理件数の増加につながり、メーカーのサポートが不十分であればRESCUECOMのようなサードパーティの技術サポートへの依頼が増える。

 同社によると2009年はASUSTeKが注目に値するという。ASUSTeKの出荷台数は急増したが、サポート依頼件数は低い水準を維持した。ASUSTeKの第1四半期のスコアは3倍に増えたという。

 上位5位以外を見ると、パナソニックと韓国Samsung Electronicsは、メーカーのサポート体制の面で好結果を出している。両社ともシェアは比較的少ないが、サードパーティへの修理依頼が少なく、自社サポート体制が充実していることがうかがえるという。一方で米Dellは修理件数が増えたことから上位5位には届かなかった。

[発表資料]