IPDCフォーラムは、2010年3月3日に「IPDCフォーラムシンポジウム」を開催する。IPDCフォーラムは、放送波に「IP」を乗せて一斉同報的なデータ配信を行うサービス(IP Data Cast)について、導入や普及促進に向けた課題の検討を行う民間任意団体として2009年6月に設立された。今回のシンポジウムは、産学官の有識者が一同に介し、IPDCによる新たなサービス像・マーケット像を見据えた講演や意見交換などを行う。

 開催場所となる慶応義塾大学の三田キャンパス内で、放送波を擬した電波を発信する実験局の免許を取得し、実機によるデモンストレーションも予定する。前日にAMIOフォラームがフォーラムの関係者に向けて行う放送波を使った新聞・雑誌など紙メディアのデジタル配信の実験についても、この日は一般公開する予定である。

 シンポジウムは3部構成とする。第1部では、NHK(経営企画局)、楽天(技術研究所)、ハートネットワーク(社長)が、IPDCによるサービスやビジネスについて講演する。第2部は、関連技術の開発を進める各社による講演を予定する。

 第3部は、総務省(電波政策課長)やNTTドコモ(研究開発センター)、慶応義塾大学准教授らによるパネルディスカッションを予定する。テーマは、「ホワイトスペースにおけるIPDCの活用について」を予定する。

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