米Novellと米Citrix Systemsは米国時間2010年2月18日、大企業ユーザーの仮想化環境やクラウド・コンピューティングへの移行促進を目的とした提携を発表した。仮想化環境での両社製品の相互接続性を高めるほか、評価ツールの提供についても協力する。

 この提携にもとづき、Novellの企業向けLinux「SUSE Linux Enterprise Server(SELS)」を、Citrixのサーバー仮想化ソフト「Citrix XenServer」の推奨ゲストOSとする。ユーザー企業は、LinuxやWindows環境に従来よりも容易にCitrix XenServerを導入できるようになるほか、複数の異なるプラットフォームで構成されたデータセンターの運用と管理を強化できるという。顧客向けの技術サポートは両社が共同で提供する。

 Novellによると、今回の提携でSLESは「主要な仮想化ソフトすべてに対し、ゲストOSとして性能を発揮するよう最適化された唯一のLinux OS」になるという。

 Citrixは、 Novellのパートナ・プログラム「PlateSpin Recon for Assessment Program」に参加する。今後、Novellが提供するデータセンター向けプラニング・ツール「PlateSpin Recon」などを利用して、仮想化、サーバー統合、クラウド計画査定といったサービスを顧客に提供していく計画だ。

[発表資料へ]