米Cisco Systemsは米国時間2010年2月18日、米Hewlett-Packard(HP)と結んでいたCisco製ネットワーク製品に関する認定販売パートナー契約「Cisco Certified Channel Partner」の解消を発表した。

 CiscoのWorldwide Partner Organization担当上級副社長のKeith Goodwin氏が動画メッセージで明らかにした。販売契約の期間が終了する2010年4月30日以降、契約を更新しないとHPに通知したという。同氏は、「企業向けデータセンターのハードウエア製品で2社は競合関係にある。この2、3年の間に我々とHPは、異なる、相いれないビジョンを持つ企業へと変化した」と、解消の理由を説明した。

 Ciscoの認定パートナー企業は、Cisco製品のロードマップを始めCiscoの技術に関する情報を入手できるほか、再販支援プログラムなどの恩恵も受けられる。CiscoとHPの関係が変化したことで、「これらの恩恵をCiscoがHPに提供することに、もはや意味がなくなった」(同氏)という。

 同氏によると、Ciscoの製品販売の80%はパートナー企業を介しており、パートナー企業の計25万人に及ぶ従業員が日々Ciscoの製品やサービスを販売している。また、認定パートナーは1万2000社を超えており、そのうち650社が「Gold Certified Partners」として認定されている。

 Ciscoは4月30日までは従来通りHPと協力して顧客をサポートしていく。また顧客からの要望が強い分野や、2社のビジネスの利害が一致する分野では、HPと協力していくとしている。

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