図1●欧州向けWindowsに追加されるブラウザ選択画面
図1●欧州向けWindowsに追加されるブラウザ選択画面
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図2●IEをデフォルトに指定しているユーザーへの説明画面
図2●IEをデフォルトに指定しているユーザーへの説明画面
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 米Microsoftは米国時間2010年2月19日、欧州向けWindowsに搭載する「ブラウザ選択画面」(図1)の提供時期と概要を発表した。現在は社内テスト中で、2月の第4週に対象地域を限定した公開テストを始める。欧州全域への提供開始は3月第1週からになる予定。

 ブラウザ選択画面は、Microsoftが欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)と度重なる協議の結果、搭載に踏み切った機能だ。ECは、WindowsにInternet Explorer(IE)をバンドルする行為に競争法違反の疑いがあるとしたことから、Microsoftは同機能の搭載を提案した(関連記事:MicrosoftとEC,WindowsとIE抱き合わせ販売の問題で決着)。地域限定の公開テストは、英国/ベルギー/フランスで行う。

 今回の機能追加の対象となるのは、Windows XP/Vista/7。Windows Update(WU)を実行するとブラウザ選択画面が表示される。表示された複数の主要なWebブラウザの一つを選択するとインストールできる。表示されるWebブラウザの並び順はランダムに入れ替わり、Webブラウザの顔触れも随時変わる(関連記事:Microsoft,欧州のWebブラウザ問題でOperaにさらなる譲歩)。この画面に表示するWebブラウザのロゴや説明文は各ベンダーが提供する。

 なおIEをデフォルトのWebブラウザに設定しているユーザーの場合、ブラウザ選択画面の直前に説明画面(図2)が表示される。Windows 7の「タスクバーにこのプログラムを表示する」機能でIEをタスクバーに固定表示している場合でも、この段階でIEはいったんタスクバーから自動削除される。

[Microsoft公式ブログへの投稿記事]