マイクロソフトは2010年2月18日、データベース管理システムの新版「SQL Server 2008 R2」の国内発売日と価格を発表した。企業向けボリュームライセンスの販売を5月1日から開始するほか、パッケージ製品を6月に発売する予定。参考価格はサーバーライセンスとCAL（クライアントアクセスライセンス）はSQL Server 2008と同水準だが、プロセッサライセンスは改定している。SQL Server 2008 R2は、SQL Server 2008の次期バージョン。最大256論理プロセッサへの対応などにより拡張性向上を施したほか、エンドユーザーが自分でデータ分析を行うための「セルフサービスBI（Business Intelligence）」と総称する機能などを備えている。
エディション構成としては、Enterpriseのさらに上位となるSQL Server 2008 R2 Datacenterを用意する。Enterprise、Standard、Workgroup、Webエディションは従来通りある。
SQL Server 2008 R2 Datacenterはプロセッサライセンスのみがあり、1030万円（税抜き参考価格、Open Businessの場合）、669万2600円（同SELECT Aの場合）。SQL Server 2008 R2 Enterpriseのプロセッサライセンスは511万円（同Open Businessの場合）、334万6300円（同SELECT Aの場合）。SQL Server 2008 R2 Standardのプロセッサライセンスは134万円（同Open Businessの場合）、87万2800円（同SELECT Aの場合）。
サーバーライセンスは、SQL Server 2008 R2 Enterpriseが147万円（同Open Businessの場合）、104万5600円（同SELECT Aの場合）。SQL Server 2008 R2 Standardが153万円（同Open Businessの場合）、10万9200円（同SELECT Aの場合）。CALは2万9300円（同Open Businessの場合）と2万円（同SELECT Aの場合）。
前バージョンのSQL Server 2008の参考価格（2008年10月時点）と比べると、SQL Server 2008 R2 Enterpriseプロセッサライセンスは約15％、R2 Standardの同ライセンスは約25％の値上げになる。ただし、プロセッサライセンスは、物理ソケット単位でのカウント方式を維持しており、「サーバーCPUのマルチコア化に伴ってCPUコア当たりの価格は下がっている」とマイクロソフトは主張している。
