日本放送協会と日本民間放送連盟のラジオ委員会(委員長は磯原裕・ニッポン放送社長)は、ラジオ媒体の将来のあり方について意見交換する場として「NHK・民放連"音声メディアの将来に関する意見交換会"」を発足させた。既に2月15日には第1回の会合を開催している。

 会合では、NHKと民放連の双方が、現在のアナログラジオが抱える課題を抽出した。共通の課題である「受信機の普及を含む受信環境の整備」「若年層のラジオ離れ」「地域の安心安全に向けた災害時の放送対応」「新たなサービスイメージ」などについて、論点を整理し議論を深めていくことに合意したという。

 今後半年をメドに、NHKと民放連が一体になって、デジタル時代の音声メディアのあり方(サービスイメージ)について、放送事業者として考えをまとめる。加えて、現状の課題解決に向けた共同作業を進めていく。

 なお、意見交換会は、経営レベル会合(NHKは専務理事・経営企画局長、民放は各社の社長)と実務レベルの会合(NHKは経営企画局担当局長と経営企画局統括担当部長、民放は役員)を展開する。民放からはラジオ委員会のメンバーとして、ニッポン放送、TBSラジオ&コミュニケーションズ、文化放送、エフエム東京、J-WAVE、毎日放送が参加している。