米携帯電話サービス最大手のVerizon WirelessとルクセンブルクSkypeはスペインのバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2010」で現地時間2010年2月16日、Verizon Wirelessの3G携帯電話ネットワークを介してSkypeのインターネット電話サービスを利用できるようにすると発表した。

 米国のユーザーにVerizon Wirelessのスマートフォン向けSkypeアプリ「Skype mobile」を用意し、3月中にもデータ通信プラン加入者を対象に提供を始める。対応するスマートフォンはカナダRIMの「BlackBerry Storm 9530」や米Motorolaの「DROID」など9モデルとなる。

 スマートフォン向けのSkypeアプリは、米AppleのiPhone向けにも用意され、日本国内でもダウンロードして利用できる。しかし、通話は無線LAN(Wi-Fi)接続時に限定され、屋外などで携帯電話ネットワークを使う際は利用できない。

 Verizonの新サービスでは、3G携帯電話ネットワークを介してSkype端末同士の音声通話を行えるほか、固定電話/携帯電話に発信できる有料サービス「Skype Out」を使って国際電話をかけられるようになる。このほか、Skype端末同士のインスタント・メッセージも利用できる。アプリは常時接続でき、友人などのオンライン・プレゼンスも確認できる。

 両社はサービスの詳細について後日明らかにするとしている。Verizon WirelessのTwitterアカウントにも情報を掲載していく予定。

[Verizon Wirelessの発表資料]
[Skypeの発表資料]