米IBMは米国時間2010年2月16日、ネットワーク管理の自動化ソフトウエアを手がける米Intellidenを買収したと発表した。買収金額などの詳細な条件については明らかにしていない。

 Intellidenはカリフォルニア州メンロパークに本拠を置く非公開企業。同社のソフトウエアは、複数の異なるベンダーによるハブ、ルーター、スイッチといったネットワーク機器を構成および管理するための作業を自動化する。これにより、仮想環境やクラウド・コンピューティング環境において重要性が増している多様なネットワーク・サービスを自動化することが可能になる。

 IBMはIntellidenの自動化技術を取得することで、サービス管理向けポートフォリオを強化し、包括的な自動化および最適化ソリューションの提供を目指す。ネットワーク機器、IT、データセンターのほか、さまざまな物理的資産を含むインフラ全体のライフサイクル管理サービスを提供し、顧客企業におけるネットワーク・サービスの向上と人材の効率化を支援したいとしている。

 Intellidenの製品は、米国の通信サービス会社Cbeyond、カナダの金融会社Scotia Capital、イタリアの通信大手Telecom Italiaやカナダの通信大手TELUSなどが導入している。Intellidenは今後、IBM Tivoli Software部門に統合される。

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