写真●KDDIの小野寺正会長兼社長
写真●KDDIの小野寺正会長兼社長
[画像のクリックで拡大表示]

 KDDIの小野寺正会長兼社長が2月16日,「Mobile World Congress(MWC)2010」の基調講演に登場した(写真)。KDDIは,直前にMWCの主催者であるGSMアソシエーションに加盟したばかり。KDDIはこれまで,GSM方式の対抗方式となるCDMA2000を推していたが,GSMの延長方式となるLTEの導入を決定,今回がMWCへの正式な“デビュー”となった。

 基調講演のプレゼンテーションで,小野寺社長はまず,日本のモバイル最新事情を報告した。過去3年間でトラフィック量が2倍になっていることなどを説明,通信事業者としてはネットワーク設備のキャパシティを増やすことが急務になっているとした。MWCで関心を集めているスマートフォンについては,日本では一般的な携帯電話がインターネット接続機能などを持ち,ユーザーが受け入れにくい状況にあると解説した。

 しかし,KDDIとしては,スマートフォンを積極的に推進するという。小野寺社長は,これまでのスマートフォンはビジネス向けだったが,iPhoneがその流れを断ち切り,一般的なユーザーにも受け入れられたとする。さらに,同社が一般的なユーザーにスマートフォンを提供する場合,「主流はAndroid」とし,同社として今後Androidベースのスマートフォンを投入することを改めて示した。