米Qualcommと米Oracleは米国時間2010年2月15日、Oracleが買収した米Sun Microsystemsの携帯電話向けJava実行環境「Sun Java Wireless Client」を、Qualcommのモバイル・プラットフォーム「Brew Mobile Platform(Brew MP)」に最適化したと発表した。QualcommはSun Java Wireless ClientをBrew MPに組み込んで提供する。Oracleによるカスタム・ツールや構成ツールも利用可能にする。

 これにより携帯電話メーカーや開発者は、さまざまな種類のデバイスにおいて、Brew MPのネイティブ・アプリケーションとJavaアプリケーションが円滑に共存するサービスを導入および構築することができるとしている。

 OracleのJava Engineering部門バイス・プレジデントを務めるJeet Kaul氏は「Sun Java Wireless ClientがBrew MPに統合されることにより、Java開発者は幅広い大衆市場の携帯電話を対象に開発が行えるようになる」と述べた。

 またQualcommのCDMA Technologies部門製品管理担当バイス・プレジデントであるJason Kenagy氏は、「一貫した開発手法と市場投入までにかかる期間の短縮、ポータビリティの拡大といった無線業界にとっての利益にもつながる」と説明した。

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