写真1●モシェ・カーロン イスラエル通信大臣
写真1●モシェ・カーロン イスラエル通信大臣
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写真2●ベンジャミン・ベン-イライザー イスラエル産業貿易&労働大臣(左)
写真2●ベンジャミン・ベン-イライザー イスラエル産業貿易&労働大臣(左)
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 2010年2月15日からスペインのバルセロナで開催されている世界最大の携帯電話関連展示会「Mobile World Congress(MWC)2010」。MWC 2010には,各国の要人も参加している。

 イスラエルのモシェ・カーロン通信大臣のもその一人(写真1)。同大臣は,MWC2010を視察して「イスラエルの若い世代が,世界の発展に貢献している」と目を細める。イスラエルでは,政府を挙げてベンチャー企業の海外進出を後押ししており,そのいくつかがMWCにも参加しているからだ。政府が支援するベンチャー企業には,外貨の獲得のほか国内での雇用の創出などを期待しているという。

 10カ月前に就任したばかりという同大臣は,技術振興と並んで通信インフラの整備にも力を入れる方針を打ち出している。MVNO(mobile virtual network operator)の参入を認めるなど,競争の促進によりブロードバンドの普及に努めるとした。 

 イスラエル政府は,ほかの大臣もMWCで精力的に活動している。同日昼には,ベンジャミン・ベン-イライザー産業貿易&労働大臣らが会見を開催した。会見では,MWC2010にイスラエル企業が71社参加していることなどを報告。昨年の44社から大きく増えた理由について,同大臣は「昨年参加した企業の成功を見て,ほかの企業も参加することにしたのだろう」と語った(写真2)。