携帯電話の業界団体GSMAと27社のモバイル通信事業者および携帯電話機メーカーはスペインのバルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2010」で現地時間2010年2月15日、携帯電話向けアプリケーション配信のオープンなプラットフォームの取り組みで協力すると発表した。

 取り組みの名称は「Wholesale Applications Community」。GSMAと韓国LG Electronics、韓国Samsung Electronics、英Sony Ericsson Mobile Communicationsが支援企業として参加する。

 参加する通信事業者の顧客数合計は30億人以上。モバイル向けアプリケーションの販売ストアを立ち上げ、世界規模で共通のアプリ配信基盤を構築する。まずは、各参加企業の開発者コミュニティをとりまとめ、開発者に参加を促す。またアプリケーション開発のための共通仕様を1年以内に策定する計画。

 GSMAのCEO、Rob Conway氏は、「Wholesale Applications Communityはアプリケーションの開発を促進させるオープンなエコシステム。アプリケーションは、機器やOS、通信事業者の枠組みを超えて利用されるようになる」と説明している。

 参加する通信事業者は以下の24社。メキシコAmerica Movil、米AT&T、インドBharti Airtel、中国China Mobile(中国移動)、中国China Unicom(中国聯合)、ドイツDeutsche Telekom、韓国KT、オーストリアmobilkom austria group、南アフリカMTN Group、NTTドコモ、フランスOrange、エジプトOrascom Telecom、ソフトバンクモバイル、イタリアTelecom Italia、スペインTelefonica、ノルウェーTelenor Group、スウェーデンTeliaSonera、シンガポールSingTel、韓国SK Telecom、米Sprint Nextel、米Verizon Wireless、ロシアVimpelCom、英Vodafone、カナダWIND Mobile。

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