図●Buzzの設定画面をGmailの設定ページ内に設けた
図●Buzzの設定画面をGmailの設定ページ内に設けた
[画像のクリックで拡大表示]

 米Googleの新サービス「Google Buzz」に対し、プライバシ侵害を問うクレームが相次いでいる問題で、Googleは米国時間2010年2月13日、自動フォロー機能の提供を中止するといった対策を明らかにした。

 同社が2010年2月9日に発表したGoogle Buzzは(関連記事:Google、つぶやきを発信する「Google Buzz」機能をGmailに追加)、同社のインターネット・メール・サービス「Gmail」のユーザーが短いコメントのやりとりで手軽に人々と交流できるようにするツールだ。しかしリリース直後から、本名や居場所が公開されてしまった、などとする苦情が相次ぎ、Googleはこれらの問題を回避する手段をユーザーに説明するなど、対応に追われた。

 当初Google Buzzは、Gmailで頻繁にメールやチャットをしている相手を自動的にフォローするよう設定されていたが、自分がフォローしている相手のリストが、意図せず公開されてしまうとの苦情が寄せられた。リストの公開/非公開はオプションで選択できるようになっていたが、このオプションの存在が分かりにくかったためで、Googleは直ちにこのオプションが目立つようデザインを改善した。

 しかし今回Googleは、デザイン上の措置だけでは不十分と判断し、自動フォロー機能の提供中止を決めた。これに代えて、フォローするユーザーの候補を一覧表示し、その中からユーザー自身が選択できる「自動候補表示」機能を用意する。Google Buzzの利用を既に始めているユーザーに対しては、今後数週間で上記の変更を実施する予定である。

 また、同社の画像データ管理サービス「Picasa」およびRSSリーダー「Google Reader」との連携機能も見直した。Google Buzzから、Picasaで公開されている画像やGoogle Readerの共有アイテムに自動接続する機能を廃止する。いずれも自動接続先は公開済みコンテンツに限定されており、許可を得ていないユーザーが非公開コンテンツを閲覧することはできないようになっていたが、これもプライバシの懸念に対応するための措置という。

 Buzz関連の設定機能はGmailの設定ページ内に設け(図1)、Buzzの有効/無効や、フォローするユーザーのリストを表示するかどうか、などの変更が簡単にできるようにする。

[発表資料へ]