画面1●SPREAD for Windows Forms 5.0Jで実装できる「数式テキストボックス」
画面1●SPREAD for Windows Forms 5.0Jで実装できる「数式テキストボックス」
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画面2●SPREAD for Windows Forms 5.0Jの開発者向け機能「チャートデザイナ」
画面2●SPREAD for Windows Forms 5.0Jの開発者向け機能「チャートデザイナ」
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 グレープシティは2010年2月9日、.NET Framework用表計算コンポーネントの新版「SPREAD for Windows Forms 5.0J」を発表した。新たに、85種類のグラフ作成に対応したチャート機能を追加。セル選択時の色などの操作感をよりExcelに近づけた。価格は、パッケージ版が16万8000円、ダウンロード版では15万1200円(いずれも1開発ライセンスあたり)。4月2日に発売する。

 SPREAD for Windows Forms 5.0Jは、Excelと同等の表計算機能を業務アプリケーションに実装できる表計算コンポーネントである。.NET Frameworkのユーザー・インタフェースAPI「Windows Forms」のライブラリとして利用できる。SPREAD for Windows Forms 5.0JはExcelと互換性があり、Excelとの間で相互にファイルのインポート/エクスポートが可能である。Excel 2003以前のBIFF8形式とExcel 2007形式の両方に対応する。

 新版では、SPREADのシート上に2D/3Dのグラフを作成する「チャート機能」を追加した。棒グラフや折れ線グラフのほか、株価チャートやレーダーチャート(くもの巣グラフ)など、12分類85種類のチャートを備える。また、Excelの数式バーにあたる「数式テキストボックス」を実装できるようになった(画面1)。Excelと同様に、関数名候補のドロップダウン表示や、各関数の引数について説明するテキストチップの表示、数式に使用するセル範囲を取得する機能を提供する。さらに、開発者向けの機能として、アプリケーションに組み込むチャートのデザインや目盛りをカスタマイズできる「チャートデザイナ」を提供する(画面2)。

 SPREADシリーズは、同社が2009年10月に米FarPoint Technologiesから買収した製品。これまで同社は、SPREADの日本語化と日本語版の販売サポートを担当していたが、今回発表した新版からは和英両版の開発も手がける。