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「2010年はロードバランサーの仮想化に注力」、A10ネットワークスのチェンCEOA10ネットワークスは2010年1月に、ロードバランサー製品「AXシリーズ」の仮想化に関するロードマップを発表した(発表資料へ)。現在のA10の注力分野は、「レイヤー4〜7のロードバランサーのプラットフォームを生かした類似・近隣機能の統合」「IPv6移行」「クラウドコンピューティングと仮想化への対応」の三つ。今回の発表は、クラウドコンピューティングと仮想化への対応を強化するのがねらいだ。来日した同社のリー・チェンCEO(写真)に聞いた。 「クラウドコンピューティングの最大の特徴は、トラフィック増にオンデマンドで対応できる柔軟性。当社が発表したロードマップは、ここに対して様々な角度からソリューションを提供するというものだ」とチェンCEOは話す。ソリューションとは、具体的には仮想化技術を採用したAXシリーズの新製品と既存製品の機能拡張である。 A10がリリースを予定しているのは、新製品と既存製品の機能強化がそれぞれ二つずつ。新製品の一つは「SoftAX」。これはVM(仮想マシン)として動作するロードバランサーだ。つまりソフトウエア版のAXである。SoftAXは汎用のサーバー上で動作するため「トラフィックがまだ少ないサービス初期のシステムや、アプリケーション開発段階のテスト環境に向くだろう」(チェンCEO)。動作環境に関してはベンダー中立の立場を取るが、発売当初はVMwareに対応させるという。この製品はソフトウエアのイメージをランセンス提供する。 もう一つの新製品は「AX-Vアプライアンス」。これはAXのVMを複数動かせるアプライアンスだ。既存のAX製品の64ビットプラットフォームをベースにしており、「VMを高パフォーマンスで動作させられる。ポート密度の高さや電源の冗長化、取り外し可能なファンなどを備え、キャリア向け製品ともいえる」(チェンCEO)。ホスティング事業者などが、この装置で複数の顧客向けのVMを動作させ、それぞれの顧客のトラフィックの増減に合わせてVMを増減するような使い方が考えられるとする。この製品におけるVMの動作プラットフォームはVMwareである。 機能強化の一つは「AXバーチャルシャーシ」。2〜8台のAXシリーズの装置をスタッキングし、あたかも1台のAXのように動作させることができる。構成するAX装置の1台をアクティブにしてほかをスタンバイにするといった使い方が可能だ。「これは2台のAX装置で始められる仮想シャーシなので、例えば別のネットワークのトラフィックが増えたら、(バーチャルシャーシを構成する)1台を外して付け替えるといった使い方もできる」(チェンCEO)。 もう一つの機能強化は、1台のAX装置のリソースを仮想的にパーティショニング(分割)して使う「AXバーチャライゼーション」である。AXは現在でも管理画面をユーザーごとに分割するなどの使い方ができるが、今後はパーティションごとにルーティングテーブルを分けたり、違うルーティングプロトコルを使ったりすることも可能になる。これはリソースを増減するわけではないので、Webホスティング事業者などのサービス提供に向くという。 これらの新製品および機能強化は、「いずれもトラフィック増に対応できるというのがポイントだが、それぞれで手法が違う。ユーザーによって向き不向きがあると思うので、さまざまな角度で(製品または機能を)出していきたいと考えた」(チェンCEO)。これらの新製品と機能強化は、2010年の第2四半期にリリース予定。提供価格は未定である。 最新ニュース記事一覧へ >> |