オープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の開発コミュニティは、2010年2月5日付けの公式ブログへの投稿で、次版「Rails 3.0」のベータ版をリリースしたことを明らかにした。別のRuby用フレームワーク「Merb」を統合したほか、機能強化やバグ修正を施した。

 ベータ版はRuby用パッケージ管理ツール「RubyGems」を使って導入する。ただしRubyGemsはベータ版などのプレリリース版と正式版をうまく混在させられないため、リリースノートに記載された事前準備が必要である。

 また開発コミュニティでは、ベータ版でRubyアプリケーションの動作を検証する場合はまず最新の「Rails 2.3.5」で試し、問題がなければ3.0ベータ版へアップグレードするよう勧めている(関連記事:Ruby on Rails最新版「2.3.5」,XSS攻撃対策のセキュリティ修正)。

 Rails 3.0は、Merbを統合する形でさまざまなアイデアを取り入れたという(関連記事:「Merb2はRails3に」,Rubyの代表的な2つのフレームワークが統合へ)。Webサービス用プロトコルREST対応宣言を強化したルーターや、マルチパート・メッセージを送信しやすくしたアクション・メーラーAPIなどの新機能を搭載したほか、バグ修正を含む4000件弱の変更を施したという。

[開発コミュニティ公式ブログへの投稿記事]
[リリースノート]