米Microsoftは米国時間2010年2月4日、全米科学財団(NSF)と提携を結び、研究者個人およびチームにクラウド・コンピューティング・プラットフォーム「Windows Azure」への無償アクセスを提供すると発表した。研究者が豊富で多種多様なデータを大規模に活用できるよう支援するとしている。

 対象となる研究プロジェクトは、NSFが選定して管理する。研究者はWindows Azureを3年間無償で利用することができる。Microsoftは、研究者が即座にクラウド・コンピューティング技術を導入できるようサポートも担当し、幅広い学術機関で共有可能なツールやアプリケーション、データ・セットなどを提供する。

 Windows Azureは2月1日に有償の正式サービスがスタートした(関連記事:「Windows Azure」「SQL Azure」正式リリース、日本など21カ国で)。ユーザーは、インターネットを介して演算能力やストレージにオンデマンドでアクセスし、Webアプリケーションを利用および管理することができる。

 Microsoft技術戦略およびポリシー担当コーポレート・バイス・プレジデントのDan Reed氏は「クラウド・コンピューティングを利用することで、研究の実施手法を大きく変えられる。これにより、科学的探求、発見、成果を早めることができる」と述べている。

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