米Microsoftは米国時間2010年2月1日、クラウド・コンピューティング・プラットフォーム「Windows Azure」とクラウド版データベース・サービス「SQL Azure」の正式提供を開始した。これにともない、同社のパートナ企業も同日よりAzure対応の独自ソリューションの販売を開始する。

 Azure/SQL Azureの正式版が利用可能になったのは、日本のほか米国/英国など合計21カ国。コミュニティ技術プレビュー(CTP)版の無料アカウントから正式版の有料アカウントへ移行したユーザーには、Microsoftはサービス品質保証契約(SLA)を適用する。

 正式版アカウントにアップグレードせずCTP版アカウントを使い続けると、Windows Azureのサービスは利用できなくなり、ストレージ・サービス「Windows Azure Storage」に保存したデータは読み出し専用となる。SQL Azureの利用は既存データベースだけに制限され、新規作成が行えなくなる。

 CTP版アカウントは、SQL Azure用が2010年3月1日、Windows Azure Storage用が4月1日に抹消される。MicrosoftはCTP版ユーザーに対し、正式版アカウントへアップグレードするか、保存したデータなどのエクスポートを行うよう呼びかけている。

 分散アプリケーション実行環境「AppFabric」の「AppFabric Service Bus」「AppFabric Access Control」機能は、商用サービス契約者に2010年4月まで無償提供する。大容量データ販売/配布マーケットプレイス「Dallas」(開発コード名)は無償CTP提供を続ける。

[Microsoft公式ブログへの投稿記事(その1)]
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