KDDIは2010年2月2日,家庭に設置する超小型の携帯電話基地局「auフェムトセル」の試験運用を3月に開始すると発表した。2010年夏には商用サービスに移行する予定だ。

 フェムトセルは半径10メートル程度のきわめて小さい通話・通信エリアを持つ基地局。家庭のブロードバンド回線を使って携帯電話サービスを提供する(関連記事)。高層マンションやビル陰の家屋など,電波環境が悪いエリアでも安定的に通話・通信ができるようにするのが目的である。

 今回の試験運用では,auひかりのユーザーを対象に提供する。試験運用の段階では参加者を公に募集はせず,KDDIからユーザーに依頼する形で,フェムトセル基地局を設置していくという。