米GoogleのWebアプリケーション・チームは米国時間2010年1月29日、同社のサービスでInternet Explorer(IE)6.0などの古いWebブラウザのサポートを段階的に終了すると発表した。

 まずは、「Google Docs(Googleドキュメント)と「Google Sites」のサービスで3月1日にサポートを終了する。サポート終了後のサービスには古いブラウザからもアクセスできるが、新しい機能が使えなかったり、動作が止まったりするという。GoogleはIE 7.0、Firefox 3.0、Chrome 4.0、Safari 3.0以降のブラウザを使うことを推奨している。

 Google Appsシニア・プロダクト・マネージャのRajen Sheth氏は、「多くの企業が古いWebブラウザのサポートをすでに終了しおり、ブラウザの開発元もサポートをやめている」としたうえで、「Webは光速で進化している。最新ブラウザを利用するということは最新のWebアプリを利用できるということだ。もし何らかのトラブルに遭遇した場合、それは恐らくあなたが古いブラウザを使っているからだろう」(同氏)と語った。

 同氏はこれを機会にすべてのユーザーが新しいバージョンのWebブラウザにアップデートしてほしいと述べた。Googleが開設しているWebブラウザ情報サイト「What Browser?」で、自身の利用しているブラウザについて確認するよう案内している。

 なおアイルランドのWebアクセス解析企業StatCounterのデータによると、2010年1月時点の世界におけるIE 6.0ユーザー数の割合は13.33%だった。IE 7.0以降は41.91%、Firefox 3.0以降は29.63%、Chrome(3.0)は 5%、Safari 4.0は3.36%となっている。

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