IPv6の検証・評価システムを開発するTAHIプロジェクトは2010年1月29日、「The 10th TAHI IPv6 Interoperability Test Event」が終了したと発表した。このイベントは、世界各国のベンダーや研究機関などがIPv6を実装した機器を持ち込み、相互接続性などを検証するもの。今回は国内外の15組織30人が参加した。実施期間は1月25~29日。

 テスト内容は、主には機器のIPv6対応を表す「IPv6 Ready Logo Program Phase-2」の認証基準を満たしているかの適合性試験で、IPv6 Ready Logo Program Phase-2取得機器の相互接続性試験も行われる。また今回(第10回)にフォーカスしたテストとして、IETF(Internet Engineering Task Force)で策定が進められているIPv4アドレス枯渇対策技術のうち「NAT64」などIPv4/IPv6変換技術について、パソコンなどとの相互接続性を試した。

 テスト結果を受けて会場で機器を修正して対応するケース、持ち帰って対応するケース、あるいは結果をIETFにフィードバックするケースなどがあるという。このテストイベントは、平均して年1回のペースで開催されている。

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