米Googleは米国時間2010年1月27日、これまで実験的機能の公開サイトで紹介してきた「Google Social Search」を、ベータ版として英語版サービス(google.com)で一般公開したと発表した。

 Social Searchは、ユーザーの知り合いのコンテンツを検索結果に表示する機能。Googleが持つユーザー相関情報に基づいて、ユーザーと関連性の高いコンテンツを検索結果ページの下部に表示する(関連記事:Google,友人/知人のコンテンツが見つけやすい新機能「Social Search」)。

 2009年10月に開始した公開実験から改良を進めており、新たに画像検索の「Google Images」にSocial Searchを導入した(写真1)。知り合いが、写真共有サービス「Flickr」や画像編集ソフト「Picasa」のWebアルバムなどで公開している写真を、Social Searchのほかの検索結果と同様に「Results from people in your social circle」(お知り合いに関する検索結果)の欄に表示する。

写真1●知り合いが公開している写真を検索結果に表示
写真1●知り合いが公開している写真を検索結果に表示
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 この欄には新たに「My social circle」と「My social content」というリンクを設けた。前者は、コンテンツを公開している知り合いの名前と、公開先のサービス名、自分とそのユーザーを関連付けているサービスといった情報を表示する(写真2)。例えば「Twitterでつながっている知人がFriendFeedで公開している画像」などと分かるようになる。

写真2●「My social circle」では、知り合いの名前や自分と関連付けているサービスなどを表示
写真2●「My social circle」では、知り合いの名前や自分と関連付けているサービスなどを表示
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 後者は、自分が公開しているコンテンツの一覧を表示する。知り合いのパソコン上で自分のコンテンツがどのように表示されるのかなどが分かる。これらにより、Social Searchがどのように自分と知人の相関情報をつくり、知人のコンテンツと自分を関連付けているのかが把握できるという。この情報はGoogleが設けたリンクに直接アクセスしても確認できる。

 Googleは、ユーザーが公開する共有情報が検索サービスを向上させるとみており、Social Searchの可能性を感じていると説明している。今回のベータ公開はまだ初期段階としており、今後ベータから正式提供に移行させたい考えだ。

 なおユーザー相関情報は、Gmailのコンタクト、チャット・リストの情報のほか、Googleのユーザー・プロフィールに入力されたSNSなどの情報から抽出している。Social Searchを効率よく利用するには、まずプロフィールを作成して、必要な情報を入力するよう勧めている。

[Google公式ブログへの投稿記事]