ドイツのSAPは現地時間2010年1月27日、2009年第4四半期と通期の決算を発表した。米国会計原則(GAAP)に基づいた第4四半期の売上高は31億9000万ユーロで前年同期と比べ9%減少した。純利益は7億3000万ユーロで同12%減少した。

 売上高の内訳は、ソフトウエアおよび関連サービス収入が前年同期比4%減の25億7000万ユーロ。ソフトウエア収入が同15%減の11億2000万ユーロだった。

 営業利益は10億6000万ユーロで前年同期比17%減少。継続事業による純利益は7億5000万ユーロ(1株当たり利益は0.63ユーロ)で同13%減少した。営業利益率は33.1%で同3.5ポイント縮小した。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比14%減の7億8000万ユーロとなる。営業利益は同18%減の11億2000万ユーロ、継続事業による純利益は同14%減の8億ユーロ(1株当たり利益は0.67ユーロ)。営業利益率は同4ポイント減の35.1%。

 通期の売上高は106億7000万ユーロで前年比8%減少。ソフトウエアおよび関連サービス収入は同3%減の82億ユーロで、ソフトウエア収入は同28%減の26億1000万ユーロだった。純利益は17億9000万ユーロとなり、前年を4%下回った。

 営業利益は前年比7%減の26億4000万ユーロ、継続事業による純利益は同5%減の18億3000万ユーロ(1株当たり利益は1.54ユーロ)だった。営業利益率は24.7%で前年と比べ0.1ポイント拡大した。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年比10%減の20億ユーロとなる。営業利益は同12%減の29億2000万ユーロ、継続事業による純利益は同10%減の20億4000万ユーロ(1株当たり利益は1.71ユーロ)。営業利益率は同0.9ポイント減の27.3%だった。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。2010年通期のソフトウエアおよび関連サービス収入として前年比4~8%増、営業利益率は30~31%の範囲を見込む(いずれも為替の影響を除いた場合)。

[発表資料へ]