写真
写真
[画像のクリックで拡大表示]

 ビー・ユー・ジー(BUG)は、名札サイズのデジタルサイネージ端末「Audience.tag」の販売を2010年1月25日に開始した。バッチのように人の服装に貼り付けて使用できるデジタルサイネージ端末で、店舗における商品やサービスの宣伝に使うことを想定している。英国風パブ「HUB」の名古屋市内3店舗で採用されており、同日から店員の胸元に付けたAudience.tagでビール飲料のプロモーションを展開している(写真)。

 BUG マーケティング本部 部長の大橋哲也氏は、「店員の胸元で動画が映されると、人は不思議に感じて無意識に目を向けてしまう」とその効果を説明する。HUB以外の事例には、街頭での商品プロモーションにも使われた実績があるという。金融機関における金融商品の宣伝や食品スーパーにおけるお買い得商品の表示など、接客の場があるところが主な利用シーンになる。将来的には無線機能を搭載させることを予定している。例えば、デジタルサイネージ端末と非接触ICカード・リーダーと無線で連動させ、ディスプレイに映している動画に応じた商品やキャンペーン情報のURLを、非接触ICカード・リーダーに携帯電話機をかざすことで手に入るようにするといった用途を想定している。

 Audience.tagは画面サイズが2.4インチ型(縦45mm×横65mm×厚さ10mm)で、ディスプレイには有機ELパネル(画素数はQVGA)を採用している。重さは38g、1Gバイトのメモリーを内蔵している。4時間の充電で、8時間の連続稼働が可能になっている。動画など表示するデータは、パソコンとケーブルで接続して取り込む。専用の通信端末とケーブルで接続して、ネットワーク経由で取り込むこともできる。価格は本体10個と本体をパソコンと接続する機器1台で、1セット31万5000円である。このほか、コンテンツ管理サーバーをASP形式で提供することや、本体のレンタル・サービスも今後提供する。

[発表資料へ]