米Appleが米国時間2010年1月25日に発表した2010会計年度第1四半期(2009年10~12月)決算は、売上高が156億8300万ドルとなり、前年同期の118億8000万ドルから32%増加した。純利益は33億7800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は3.67ドル)で前年同期の22億5500万ドル(同2.50ドル)から49.8%増となった。

 米メディアの報道(New York Times)によると、アナリストが予測した当期の売上高は120億ドル、1株当たり利益は2.07ドルだった。

 CEOのSteve Jobs氏は、「Appleは年間ベースで500億ドル超の企業となった。今年我々は各種新製品のリリースを予定しており、それらは非常に強力だ。それは今週、ある重要な新製品とともに始まる」と述べている。

 Appleが当期に販売した「Macintosh」コンピュータは336万台で、前年同期と比べ33%増。デスクトップ・パソコンは70%増、ノート・パソコンは18%増となった。携帯電話「iPhone」は前年同期の2倍の870万台を販売した。携帯型メディア・プレーヤ「iPod」は2100万台で、同8%減少した。当期の粗利益率は40.9%で、前年同期の37.9%から上昇した。

 売上高を地域別にみると、米大陸が60億9200万ドルで前年同期から15%増加した。欧州が50億2400万ドルで同40%増、日本は7億8300万ドルで同57%増。アジア太平洋地域が18億1300万ドルで142%増と最も高い伸び率を示している。

 併せて発表した2010年1~3月期の業績予想では、売上高を110億~114億ドル、1株当たり利益を約2.06~2.18ドルの範囲と見込んでいる。なおAppleは当期に会計基準の変更を行い、iPhoneとApple TVについて、売り上げと販売コストを販売時に計上する方式をとった。これまでは、一定期間にわたり両製品の売り上げと販売コストを定額計上していく方式をとっていた。この変更に伴い、両製品発売時の2007年にさかのぼってこれまでの決算書を修正している。

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