日本IBMは2010年1月21日、分析システムを業種・業務ごとのサービスメニューから提供する組織「ビジネス・アナリティクス・アンド・オプティマイゼーション(BAO)」の人員を増員すると発表した。年内に500人にする計画で、昨年7月の組織設立時から倍増する。
BAOは企業が分析システムを導入する際のコンサルティングや、サービスメニューの開発を担う。日本IBMの赤阪正治ビジネス・アナリティクス・アンド・オプティマイゼーション パートナーは「BAO設立から半年、業種・業務ごとに分析システムを提供する方式に強い手ごたえを感じた。今後もこの方向を推し進めるために人員を増やす」と話した。
BAOが提供する分析システムは、金融業向けの「医療保険の不正請求の検知」や流通業向けの「価格最適化」など、業種・業務に特化した約30種類のサービスメニューからなる。それぞれのメニューはBI(ビジネスインテリジェンス)ツールやDWH(データウエアハウス)、テキストマイニングツールなど非構造化データを分析するツールや、統計解析用ツールなどで構成されている。