米Stratasysは米国時間2010年1月19日、米Hewlett-Packard(HP)と3Dプリンタに関するOEM契約で最終合意に達したと発表した。StratasysはHPブランドの3Dプリンタを製造する。これによりHPは3Dプリンタ市場に参入する。

 Stratasysの3Dプリンタは同社の特許技術である熱溶融積層法(FDM:Fused Deposition Modeling)を採用し、デザイナや設計者が作成した3次元CADデータから、直接プラスチック製の立体モデルを形成することができる。HPは2010年後半に一部の国でメカニカルCAD(MCAD)市場向けにStratasys製3Dプリンタを投入し、その後対象地域を拡大する。

 Stratasysによると、3Dデザインから直接立体モデルを形成する手段は20年以上前からあったがコストが高かった。Stratasysは2002年に3万ドル未満の3Dプリンタ「Dimension」をリリースし、2009年初頭には1万5000ドルを切るオフィス向けの小型モデル「uPrint」を発売した。

 Stratasys会長兼CEOのScott Crump氏は、優れた営業および流通能力を持つHPと手を組むことで、世界における3Dプリンタの利用促進を図るとしている。

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