写真1●UTMアプライアンス「FortiGate-1240B」
写真1●UTMアプライアンス「FortiGate-1240B」
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写真2●UTMアプライアンス「FortiGate-200B」
写真2●UTMアプライアンス「FortiGate-200B」
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 フォーティネットジャパンは2010年1月19日、UTM(統合脅威管理)アプライアンスの新製品「FortiGate-1240B」を発表した(写真1)。同社のUTM製品「FortiGate」シリーズのハイエンド・モデルで、最大40Gビット/秒という高いスループットを提供するのが特徴である。参考価格は524万3000円。

 「FortiGate」シリーズは、ファイアウォール、IPsec VPN、アンチウィルス、P2Pファイル交換型ソフト対策、インスタントメッセンジャー対策、Webコンテンツ・フィルタリング、IPS、アンチスパムの各機能を備えるUTMアプライアンス。FortiGate-1240Bは、新たに開発したASIC「FortiASIC NP4」を搭載することでパフォーマンスを高めており、ファイアウォールは40Gビット/秒、IPsec VPNは16Gビット/秒、アンチウイルスは900Mビット/秒のスループットを実現する。

 FortiGate-1240Bは合計40のポートを備える。同社 シニアマーケティングディレクターの西澤伸樹氏は、「ポートを増やし部署ごとにポートを分けることで、トラフィックを細かく制御して、ネットワークのセキュリティを高めることができる」と説明する。40ポートのうち38ポートに、新ASIC「FortiASIC NP4」を採用する。

 フォーティネットジャパンは、同時に新OS「FortiOS 4.0 MR1」も発表した。この新OS搭載との組み合わせにより、IPv6トラフィックに対するウイルス・スキャンや、ネットワーク・アクセス制御(NAC)などの新機能を利用できる。例えば、同社のエンドポイント・セキュリティ・ソフト「FortiClient」と組み合わせることで、FortiClientが管理するパソコンのアプリケーション制御が可能になる。現在、FortiOS 4.0 MR1はハイエンド・モデルのFortiGate-1240Bのみで利用できる。

 なお、FortiGateシリーズのエントリ・モデルとなる「FortiGate-200B」も発表している(写真2)。FortiGate-200Bのスループット性能は、ファイアウォールで5Gビット/秒、IPsec VPNで2.5Gビット/秒。参考価格は87万3000円。

■変更履歴
記事公開当初、社名を「フォーティーネットジャパン」と表記していましたが、正しくは「フォーティネットジャパン」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/1/21 12:40]