米Appleは、米国時間2010年1月27日にカリフォルニア州サンフランシスコでイベントを開催する。同社から1月18日の朝に招待メールが届いたことを、米メディア各社が報じた。Appleを巡ってはこの数カ月間、タブレット型コンピュータ(タブレットPC)を間もなく発表するとの噂が多くのブログを賑わせていた。

 メディア各社の記事(FOXNews.comCNNNew York TimesCNET News.com)に掲載されている招待メールを見ると、鮮やかな色を散らした中心に同社のロゴを据えた画像と、「Come see our latest creation(当社の最新の創作を見に来てください)」のメッセージが添えられている。

 FOXNews.com記者がApple関係者に取材したところ、イベントはタブレット型デバイスと「iPhone 4」「iLife 2010」の3つのプロジェクトに焦点を当てたものになると語ったという。

 Appleの新製品開発に関する秘密主義は有名だ。これまで世間の噂にはコメントせず、招待状でも何を披露するか明確にしていない。しかし、このイベントでAppleはタッチスクリーン式タブレットPCを発表するというのが大方の見方だ。

 イベントの会場はサンフランシスコのYerba Buena Center for the Arts。入場は招待者のみに限られ、太平洋時間1月27日午前10時に開始する。

 なお、米Wall Street Journal(WSJ)は1月4日、関係筋から得た情報として、Appleがタブレット型のマルチメディア機器を1月中に発表し、3月に出荷すると報じていた。同機器は10~11インチのタッチスクリーンを備え、映画やテレビ番組の視聴、ゲーム、ネット・サーフィンや電子書籍の閲覧が可能で、価格は1000ドル程度と、アナリストらは推測している(関連記事:Apple、うわさのタブレットを3月に出荷へ、WSJが報じる)。