米IBMは米国時間2010年1月18日、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型グループウエア「LotusLive」の強化に向けた取り組みとして、研究部門設立やパートナー支援を発表した。

 LotusLiveは、コラボレーション・ソフトウエア製品系列「Lotus」の各種機能を、クラウド・コンピューティング環境から企業向けに提供するサービス。プロジェクト管理、電子メール、ファイル共有、Web会議などの機能を利用できる。

 IBMは「LotusLive Labs」を立ち上げ、IBM ResearchとLotusチームの協力による新機能の実装を促進する。LotusLive Labsが手がける機能としては、プレゼンテーションを作成・共有する「Slide Library」、プレゼン会議の議事録を検索可能な形式で保存する「Collaborative Recorded Meetings」、会議スケジュールを視覚的に管理可能な「Event Maps」、LotusLiveの各種アプリケーションを組み合わせてサービスを構築する「Composer」などがあり、フロリダ州オーランドで開催中の「Lotusphere 2010」で技術プレビュー版を披露する。

 2010年第2四半期には、ドキュメント、プレゼンテーション、スプレッドシートをWeb上で作成・編集するための機能「Project Concord」を実装する予定。

 また、これまで「LotusLive Design Partner」プログラムのみで提供していたLotusLive向けAPIを、2010年後半にすべてのビジネス・パートナーに公開する。これによりパートナー各社はLotusLiveを利用するアプリケーションやビジネス・プロセスを開発できる。また、LotusLive Design PartnerメンバーであるルクセンブルクSkypeなど3社が、LotusLiveと連携するサービスや製品を2010年第2四半期に市場に投入するという。

 なおIBMは1月14日に、パナソニックがLotusLiveを全面採用すると発表した。パナソニックは電子メールシステムを「Microsoft Exchange」からLotusLiveに移行する(関連記事:パナソニックが全世界で「LotusLive」を採用、電子メールをExchangeから移行)。

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