米Microsoftと米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2010年1月13日、クラウド・コンピューティング推進に2億5000万ドルを投じる3年間の提携を発表した。インフラからアプリケーションまで、あらゆる技術を統合した包括的な次世代プラットフォームを構築し、IT環境の開発、実装、管理を大幅に向上できるようにする。

 両社は「インフラからアプリケーションまで」モデルをベースにしたソリューションを提供してアプリケーションの実装を促進し、クラウド・コンピューティングのさらなる前進を図る。これにより企業は業務効率の向上、IT管理や作業の簡素化、コスト削減を実現できるとしている。

 両社は、総合的仮想化製品、統合管理ツール、アプリケーション・パッケージなどのエンジニアリング・ロードマップ作成に共同で取り組む。また、Microsoftのクラウド・コンピューティング基盤「Windows Azure」についても協力する。MicrosoftはWindows Azureのインフラ・ハードウエアとしてHP製品を採用し、HPはWindows Azure向けサービスを提供していく。

 両社が共同で提供するソリューションは、HPのインフラ・ソフトウエア、サーバー、ストレージ、ネットワーク製品と、Microsoftの「Windows Server 2008 R2 Hyper-V」「Exchange 2010」「SQL Server 2008」「System Center」などを組み合わせる。異種混合システムから成る大規模データセンターのほか、中小企業での導入も想定する。また、両社サービス部門による専門サービス提供も行う。

[発表資料(Microsoftのプレス・リリース)]
[発表資料(HPのプレス・リリース)]