総務省は2010年1月8日、ビル陰などの受信障害対策共聴施設の地上デジタル放送対応の促進に向けて、助成金制度の対象を拡充すると発表した。これまでは助成金制度の対象外としていた「世帯当たりの負担が3万5000円以下となる場合」についても、助成金の対象に加える。

 この助成金制度は、受信障害対策共聴施設の管理者(共聴組合を含む)が、「受信障害対策共聴施設のデジタル化改修または有線テレビジョン放送施設への置き換え」もしくは「受信障害対策共聴施設の新設」を行う場合に利用できる。前者については総経費に対して2分の1の金額を、後者の場合は3分の2の金額をそれぞれ助成する。申請受け付けは、総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)が2010年2月1日に開始する。2009年度予算の範囲内で実施するため、予算の上限に達した時点で申請受け付けを終了する。

 この助成金制度の拡充は、2009年12月25日に閣議決定された2010年度予算案にも盛り込まれた。2010年度の申請受け付けについては、別途公表する予定である。