中国の検索エンジン大手Baidu(百度)は現地時間2010年1月6日、中国のインターネット・ユーザーに向けて映像コンテンツをネット配信する会社を設立する計画を明らかにした。コンテンツ・プロバイダと契約し、著作権保護されているコンテンツを配信する計画だ。映画、テレビ番組、スポーツ・イベント、アニメーションといったコンテンツを用意するという。

 China Mobile(中国移動)のホットライン・サービス事業で社長兼COOを務めていたYu Gong氏が、新会社のCEOに就任する。Baiduマーケティング/事業開発担当バイス・プレジデントのXuyang Ren氏は「中国で映像コンテンツへの需要が高まっていることから、新会社を設立してユーザーや顧客に高品位のコンテンツを提供する」と述べている。

 設立時期やサービス開始時期などの詳細については明らかにしていないが、サービスは広告モデルで運営する予定。また中国のほか世界の主要コンテンツ・プロバイダのネットワークを通して新会社を業界リーダーに育て上げたいとしている。Baiduの検索プラットフォームが事業の基盤になるとも説明している。

 英Reutersは関係者筋の話として、Baiduは米国の投資会社Providence Equity Partnersと提携すると伝えている。同社はメディアやエンタテインメント企業に出資することで知られている。2007年には、米NBC Universal、米News、米Walt Disneyとともに映像コンテンツ配信サイトの運営会社Huluを設立している(関連記事:Huluが音楽ビデオで初の提携,EMI Musicのコンテンツを配信)。

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