米セールスフォース・ドットコムは2010年1月4日(米国時間)、同社のCRMサービス「Salesforce CRM」やプラットフォームサービス「Force.com」を運用するデータセンターで障害が発生し、全サービスが1時間15分利用できなくなったことを明らかにした。障害は米国太平洋時間4日午後12時10分(日本時間5日午前5時10分)に発生した。

 セールフォースはシステムの稼働状況をWebサイトで公開している。それによれば、米国太平洋時間4日午後12時10分に全サーバーの性能が劣化し始め、同午後12時30分に全サーバーのサービスが利用不可能になった。同午後12時55分には北米にあるサーバーの一部が利用可能になったが、全サーバーが利用できるようになったのは同午後1時25分だった。障害の原因などは、発表していない。

 セールスフォースでは2005年12月に、サービスが5時間にわたって停止するという大規模障害が起きたことがある。同社ではその教訓を踏まえて2009年にシステムを全面刷新し、単一障害点となりやすい大型サーバー(米サン・マイクロシステムズの「SunFire E25K」)で「Oracle Database」を運用するのを止めて、大量の小型サーバー(米デルの1Uサーバー「PowerEdge 1950」)でOracle DBを運用する体制に切り替えている。