うわさされている米Appleのタブレット・デバイスはこの3月にも出荷されると、米Wall Street Journal(WSJ)が2010年1月4日に報じた。同紙は関係者筋の話しとして、Appleはタブレット型のマルチメディア機器を1月にも発表する予定だが、出荷はすぐには行わず、その時期は3月までずれ込むと伝えている。正確な出荷時期についてはまだ最終決定されてないという。

 記事によると、アナリストらはAppleのタブレット製品は1000ドル程度で販売され、おそらくは全米規模で利用できる無線LAN(Wi-Fi)サブスクリプション・サービスも用意されるとみている。10~11インチのタッチスクリーンを備え、映画やテレビ番組の視聴、ゲーム、ネット・サーフィンや電子書籍の閲覧が可能という。

 WSJはAppleの事情に詳しい関係者筋の話しとして、Appleは異なる風合いを持つ2つのきょう体を開発中と報じている。ただし、同社が複数のモデルを発売する計画なのか、単に試作しているだけなのかは不明という。また記事は、さまざまなコンテンツと人々のかかわり方が再定義される製品になるとAppleは考えていると伝えている。タッチ機能付きカラー・スクリーンのインタフェースや、複数の情報源からの情報の統合によって、新聞や教科書といったコンテンツが、これまでと異なった形で表示されるという。

 Appleのタブレット製品をめぐって、さまざまな憶測が流れている(関連記事:アップル製タブレットのリリースは2010年後半か--Digitimes報道)。2009年末には、Appleがすでにサンフランシスコの会場を手配済みで、1月26日に新製品の発表が行われると英Financial Timesが報じた。こうした報道を受け、新製品とはうわさのタブレットに違いない、などという観測が広がっている。

[Wall Street Journalの記事]
[Financial Timesのブログ記事]