富士通は2010年1月4日、トランザクション処理を超高速にこなせるミドルウエアの新製品「Primesoft Server」を新規開発したと正式発表した。同日付で稼働した東京証券取引所の新システム「arrowhead」で採用されている。

 Primesoft Serverは、更新・参照する全データをサーバーのメモリー上に展開することで、ディスク装置へのアクセスを不要とした。これにより、システムによっては処理性能を数百倍以上に高めることができる。データ管理、トランザクションキューイングなどの機能を搭載するほか、メモリー上のデータを三重化して並行処理することによってデータ処理の精度を上げている。

 Primesoft Serverは、企業間のデータ中継システム、予約・投票システム、オークションのマッチングエンジンなど、超高速に大量データを処理する必要のあるシステムでのニーズがあるとみられる。