米国際貿易委員会(ITC)は米国時間2009年12月30日、韓国Samsung Electronicsの保有する液晶ディスプレイ(LCD)関連特許を侵害した疑いでシャープとその米国子会社であるSharp ElectronicsおよびSharp Electronics Manufacturing Company of Americaの3社を調査すると発表した。Samsungが2009年12月1日に行った申し立てを受けたものだ。

 Samsungは、同社の特許が3社のLCD関連製品に侵害されたと主張。該当製品の米国への輸入は米関税法(Tariff Act of 1930)第337条に違反するとし、ITCに輸入禁止命令および発注停止命令の発行を求めている。

 調査対象は、LCDパネル/モジュールとこれらを搭載したLCDテレビなどの製品。ただしITCは、具体的にどの特許が侵害されたかについて明らかにしていない。ITCは「速やかに最終結論を出す」としており、調査開始から45日以内に調査完了までの日程を決める予定である。

[発表資料へ]